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4つのアイコニック・スイートルームは、まさに圧巻

 さらに圧巻は、ノーブル階にある「ダンテ」「ベアトリーチェ」など、ゆかりある人物名が付いた4つのアイコニック・スイートルーム。

 高さ6メートルもある天井からシルクゴブランのカーテンがたっぷりと下がり、15世紀の木製装飾天井や18世紀のロココ壁画、年代物のテラコッタの床は風合いよく磨き抜かれ、調度品もロンドンのサザビーやクリスティーズで競り落としたアンティークの逸品ばかり。

 バスルームの新設にあたっては壁も文化財なので穴も開けられないため、客室内を大理石尽くしのボックス型に仕上げ贅を極めた。

 当ホテルのもう一つの目玉が、館内奥のインペリアル・コートにあるメインダイニング「シック・ノンナ」だ。

 こちらはヴィト・モッリーカ氏が率いるフーディーズ待望のレストラン。

 フォーシーズンズホテル時代から、その安定した腕前と人柄が褒め称えられたヴィト氏が今めざす料理は、生まれ育ったルカーノ地方の少年時代に愛した滋味溢れる思い出の味。

 フィレンツェ近郊の新鮮な食材を生かしたシグニチャー・プレートを、貴族が饗宴を催した中庭でゆったりといただける。

 メインサロン内の「サロット・ポルティナーリ」での朝食やランチも同厨房のものなのでお得感たっぷり。

 毎週月曜には館内文化財ハイライト・ツアーも企画されているので見学&食事だけでもおすすめだ。

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Palazzo Portinari Salviati(パラッツォ・ポルティナーリ・サルヴィアーティ)

所在地 Via del Corso 6, 50122 Firenze
電話番号 +39 055 535353
客室数 13室
料金 1室 650ユーロ~
https://www.ldchotelsitaly.com/en/palazzoportinarisalviati-florence/

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Column

CREA Traveller

文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。

2022.11.07(月)
文=大平美智子
撮影=仁木岳彦

CREA Traveller 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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HOTEL 愛しきあの街のホテルへ

CREA Traveller 2022 vol.4

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「CREA Traveller」2022 vol.4の特集は、「愛しきあの街のホテルへ」。