この記事の連載
パンデミックという大禍を経ても、フランスは底力を見せつけ、さらに輝きを増している。2024年のオリンピックを目前にパリでは、たゆたうセーヌ川、時を刻む美しい街並みをステージに、世界中の人々を待ち受けている。
フランスの美食家ブリア・サヴァランが19世紀の名著『美味礼讃』の中で記したアフォリズムが思い起こされる。
美食を思う存分楽しめる、おすすめのホテルを9回に渡りご紹介。
ブルガリの華麗な世界観をパリで贅沢に楽しむ
◆Bulgari Hotel Paris(ブルガリ・ホテル・パリ)

現在、ブルガリが展開するホテルは世界で7軒。2021年に誕生したパリでも、イタリアの卓越したデザインとライフスタイル、そして文化を融合した屈指のラグジュアリーを約束する。

シャンゼリゼ大通りそば、高級ホテルが集中する界隈の中央にあり、見事に均整のとれたコンテンポラリーな内装は、他とは一線を画して、まさにブランドのルーツへと遡る存在感がある。
客室は、シルクで覆われた壁やイタリア家具・装飾が美しく、中庭を眺めて憩うテラス、エッフェル塔を目前にする風景までを含めて至高のくつろぎが用意されている。

最上階の2フロアを占めるペントハウスは当ホテルのシンボル。緑溢れる屋上庭園を含めた1,000平米ものスペースで、珠玉と言っていい。

イタリアの3ツ星シェフ、ニコ・ロミート氏が監修するレストランもお見逃しなく。洗練された伝統的なイタリアンをパリで味わえるのも“オツ”だ。

Bulgari Hotel Paris(ブルガリ・ホテル・パリ)
所在地 30 Av. George V, 75008 Paris, FRANCE
電話番号 +33 01.81.72.10.00
客室数 76室
料金 1室 1,900ユーロ~(朝食付き)
https://www.bulgarihotels.com/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.10.24(月)
文=伊藤 文
撮影=吉田タイスケ
CREA Traveller 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。