和をテーマにした「国産渋皮栗のパルフェ」は優雅な佇まい

 秋の新作「国産渋皮栗のパルフェ」は和をテーマにしたパフェ。器でナッペされたクリームの上にはほうじ茶パウダーが。その上に厳かに配置された渋皮栗はまるでアシェット・デセールのような美しさです。

 上から渋皮栗、ホイップクリーム、マロンアイス、フランボワーズソース、渋皮栗の刻んだもの、バニラアイス、きなこつきのわらび餅という構造になっています。

 毎年恒例のマロンパフェですが、栗の旨みを最後のひと口まで堪能できるように、今年は大リニューアルを加えたのだとか。

 甘みが醍醐味の栗ですが、濃厚な味わいが故に、最後のひと口まで新鮮な感動が続かないという課題もあったといいます。そのために、千疋屋総本店では味の引き算を試行錯誤して、栗の魅力を最大限引き出す現在の形にたどり着いたのです。

 その試行錯誤の一つがフランボワーズソース。木苺の酸味を加えることで、舌をさっぱりさせ、次のひと口をより新鮮な味わいに際立たせます。また、表面のほうじ茶パウダーもホイップクリームを中和させることで、甘さが前面に出すぎないように気を付けているそうです。

 縄文の時代から日本人に愛されてきた栗ですが、栗林の作付面積は少なくなってきており、和栗は年々貴重になっています。

 そんな国産渋皮栗をたっぷり使った千疋屋のパフェ。是非この秋味わってみてはいかがですか。

【千疋屋総本店】

所在地 東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー内
営業時間 1階 メインストアカフェ 10:00~18:00
     2階 フルーツパーラー レストラン 11:00~20:00(L.O. 19:30)
定休日 不定休
※1階 Caffe di FESTA、2階 フルーツパーラー、WINE&DINING DE`METERと営業時間が異なります。詳しくは、各店舗紹介ページでご確認下さい。
https://www.sembikiya.co.jp/

Column

季節のフルーツ便り

先進国の中で、果物消費量が最低基準と言われている日本。欧米諸国の3分の1程度とも言われているほど低い水準なのだとか。四季折々の景色を楽しむように、その月ごとに旬を迎える果物を楽しんでほしい。そんな思いを込めて、果物の恵みで私たちの生活を豊かにしてくれる千疋屋総本店で提供されている旬のフルーツをご紹介します。

2022.10.10(月)
文=CREA編集部
撮影=釜谷洋史