この記事の連載
◆『青に、ふれる。』鈴木 望
生まれつき顔に青いあざがある瑠璃子。高校2年に進級し、新担任の神田が人の顔を認識できない“相貌失認”だと知り、惹かれていく。
「“容姿とは何か”に向き合う物語でありつつ王道の青春ラブストーリーなのも好感」(薗部さん)
『青に、ふれる。』鈴木 望
双葉社 682~693円 既刊4巻
薗部真一(そのべ・しんいち)
編集者・元「このマンガがすごい!」編集長
文藝春秋編集者。主な担当作に「週刊文春エンタ+」『この世界の片隅に こうの史代 片渕須直 対談集』(文藝春秋)マンガ『翔んで埼玉』(宝島社)など。
◆『宇宙を駆けるよだか』川端志季
かわいくて素直なあゆみと、彼女を妬む“ブス”の然子の身体が入れ替わってしまった。容姿に恵まれた女の子が初めて知る“ブス”差別、内面の輝きの尊さを描く。
「『人は外見で判断されるのか?』を問いかける野心作です」(粟生さん)
『宇宙を駆けるよだか』川端志季
集英社 各440円 全3巻
粟生こずえ(あおう・こずえ)
編集者・ライター・作家
マンガレビュー、マンガ家インタビュー多数。本を読むのが習慣の自称“読鬼”。不定期でブックトークイベントや蔵書を放出する「おもしろ古本市」を開催。
◆『ひとりでしにたい』カレー沢薫/ドネリー美咲 原案協力
独身貴族の伯母の孤独死に衝撃を受け、35歳独身の鳴海は生き方を見つめ直す。
「人間のエゴと現実を本音で描いた作品。カレー沢さんの一級のギャグがあってもなお読むと傷だらけになりますが、こういうのを求めていました」(鶴谷さん)
『ひとりでしにたい』カレー沢薫/ドネリー美咲 原案協力
講談社 704~759円 既刊4巻
鶴谷香央理(つるたに・かおり)
マンガ家
『おおきな台所」でデビューし、同作で第52回ちばてつや賞準大賞を受賞。初の単行本『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)でも数多くの賞を受賞している。
CREA夜ふかしマンガ大賞
10位~1位までを発表!
2022.10.15(土)
Text=Mao Yamawaki
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