この記事の連載

◆『大邱の夜、ソウルの夜』ソン・アラム/吉良佳奈江 訳

国境を越え響き合う私たちの物語

 韓国の家父長制が色濃く残る大邱からの脱出を試みる編集志望のコンジュと、ソウル育ちでイラストレーターのホンヨン。ふたりが出会い、共鳴し合う。家族と社会が重たくのしかかる現実のなか葛藤する女性の心模様にグッとくる。

『大邱の夜、ソウルの夜』ソン・アラム/吉良佳奈江 訳

ころから 1,980円 全1巻

◆『恋じゃねえから』渡辺ペコ

あの時、何が? 創作と性加害を描く

 40歳の主婦・茜は中学時代に憧れていた塾講師の今井が、彫刻家になっていることを知る。彼の個展で見た裸の少女像は、かつての親友・紫によく似ていた。あの時の友人の苦しみから、今度こそは目をそらさないと茜は決意する。

『恋じゃねえから』渡辺ペコ

講談社 726円 既刊1巻

2022.10.15(土)
Text=Mao Yamawaki

CREA 2022年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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「夜ふかしマンガ大賞」発表!

特別定価930円

「CREA」2022年秋号は「夜ふかしマンガ」特集です。慌ただしい日々を過ごしていると、眠りにつく前のひと時くらい、すべてを忘れてマンガの世界に没頭したくなりますよね。そこで、時代をあぶりだす社会派から、大人の胸キュン、話題の新人作品まで、ぜひ読んで欲しい名作を集めた「夜ふかしマンガ大賞」をお届けします! 今年最注目の第一位は――!?