肉を焼いて甘酢漬けの野菜をのっける

 鶏むね肉ですが、カロリーを気にされる場合は皮を取ってください。

 両面に塩コショウしておきます。

 次に片栗粉をつけていきましょう。

 なければ小麦粉でもいいですよ。

 余談ですが、よく料理をされる方であれば、バットを大小1枚ずつぐらい持っておくと、かなり便利。

 私も使うまでは「さほど必要ないんじゃない?」なんて思ってましたが、刻んだものをちょっと分けておきたいときや、下味や粉をつけるときにとても役立ちます。

 100均でも売られているところ、少なくない印象です。

 さて、フライパンに油をひいて中火にかけ、肉を入れますよ。

 中火にかけたらすぐ入れず、ゆっくり10秒数えてフライパンを温めましょう。肉を入れたら片面2分、返して1分を目安に。

 焼いているときは、触らないことがポイント。動かすといい焼き色がつきません。

 このぐらいの色にしたいところ。

 肉をお皿に盛って、甘酢に漬けておいた野菜をのせ、肉に甘酢をかけたらできあがり。このときは使いかけのブロッコリースプラウトがあったので、肉の下に敷いてます。

 カイワレ菜、きらいじゃなければ是非のせてください(撮影後、私はもっとたっぷりのせました)。漬けた野菜だけでなく、生野菜の食感が加わると歯ざわりがより豊かになって、さらにおいしく感じられます。

 野菜を漬ける甘酢に、ちょっとおろしショウガを加えても爽やかでいいですよー。これからの季節に、ぜひお試しください!

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。著書に『にっぽんのおにぎり』 (理論社)、『自炊力』 (光文社新書)など。現在オレンジページ、メトロミニッツ、ハフポストなどで連載中。料理家としても活動、企業へのレシピ提供などを定期的に行う。人物撮影:内藤恵美
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

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2022.06.07(火)
文・撮影=白央篤司