移住組や若者が仕掛ける新たな風
百合ヶ浜で再ブレイク中のヨロン島。実は、沖縄が返還される前の昭和40年代には日本最南端の島として、羨望の存在でした。実に年間15万人もの旅行者が訪れ、いわばヨロン島バブル。
その栄枯盛衰の余韻が、茶花周辺の銀座通りやハイビスカス通りに見てとれます。
銀座通りの中心にある信用金庫の「あましん」は、かつてはディスコとして一世を風靡。シャッターを下ろしたスナックの看板も、どこか昭和のノスタルジーを感じさせます。
一見、終わってしまった感(それが、いわゆる“エモい”んですけれども)のヨロン島。けれど、移住組や若者が面白いことを仕掛けているようです。
シーマンズビーチを一望にするリラクゼーションサロンの「アワル」のセラピスト、喜田亜耶さんは「ハーブオイルを原料から作りたくて」とヨロン島に移住。島に自生する月桃やヨモギ、レモングラスなどを使って、オリジナルのハーブオイルを作っています。島のめぐみに癒やされます。
銀座通りの「オーシャンマーケット」には、大阪の「あきらドーナツ」とコラボした、ヨロン島の塩とキビザラメを使ったザクザクのヨロン島ドーナツやクッキーなどがあり、どれもおいしそう。
そんなヨロン島、次回はエコガイドが案内してくれた、穴場ビーチをご紹介。嵐のCMロケ地や強力パワースポットもありますよ!
百合ケ浜
●アクセス 空路は那覇空港から約40分、鹿児島空港から約1時間35分。フェリーの場合、那覇港から約4時間50分
●おすすめステイ先 刻の宿SUZUKAZE
電話番号 090-3097-4532
【取材協力】
ヨロン島観光協会
http://www.yorontou.info/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2021.10.23(土)
文・撮影=古関千恵子