ふかふかモチモチの島の伝統食「ふくれ饅頭作り」も体験

 そして本日のもうひとつのハイライトは、島の伝統食「ふくれ饅頭作り体験」! 

 子供の頃から祝い事の時に作っていたという、谷中サチエさんと藤村スミ子さんが今回の先生です。

 すでに発酵させた生地と、ちょうどいいサイズに丸めた餡、饅頭を載せるカカラ(サツマサンキライ)の葉を用意しておいてくれました。

 二人はさすが慣れた手つき。発酵でふくれた生地の真ん中に餡を載せて、丸く形を整え、葉の上に載せて、蒸し器の中にポン。

 コツを教えてもらい、見様見真似で作ってみます。二人とも、「よくできました! 上等です!」と、褒め上手。

 約10分間蒸した後、フタを取ると、立ち上る湯気とともに饅頭のいい香りが鼻をくすぐります。

 ふかしたてのアツアツを試食! 

 ほんのりと甘く、モチモチした生地がクセになり、餡のやさしい甘さが、「もうひとつ……」と手を伸ばしたくなります。

 パックに入れてお土産も持たせてもらい、2,000円(要予約)。

 そして、そろそろ時間切れ、帰りのフェリーの時間です。

 世界遺産の集落探訪や島の味覚、おばあさんとの楽しい交流など、魅力満載な黒島。小さな島ながら、そこには濃密な体験が待っています。

黒島

●アクセス 佐世保の相浦港から黒島旅客船のフェリーで高島を経由して黒島へ約50分。1日3~4往復。


【取材協力】

佐世保観光コンベンション協会 https://www.sasebo99.com/
黒島観光協会 https://kuroshimakanko.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2021.06.05(土)
文・撮影=古関千恵子