養生茶カフェでは、お菓子と相性のいい中国茶を
「薬膳のお菓子を特別なものだと思ってほしくないんです。ふだんのおやつで気軽に食べてもらいたい。その延長で体にいいことを意識してもらえればいいんです。まずは、楽しく、おいしく食べること」と谷さんは言います。
だから、お菓子に使う材料には「こだわりすぎない」のだそう。「砂糖は体を冷やすので使いたくないのですが、おやつには甘いものがほしいでしょうし、砂糖を使わないで作ると日持ちしない。白砂糖でなく、ミネラル分の多いきび砂糖を使っています」。
でも、自身が食いしん坊で「おいしさが大切だから」と、大阪の地卵を使い、ショウガを甘煮にして入れたり、発酵バターを使ったフィナンシェを置いたり。「米油を使ったお菓子は、袋のまま、電子レンジで10秒程チンしてみてください。ほわっとやわらかくなって、とってもおいしいんですよ」。
すうっと消えるような口溶け、サクサクした歯触りなど、お菓子によって異なる食感が楽しめます。また、香ばしいきなこや黒ゴマやクルミの香り、しっかりきいたショウガ、コクのある黒糖、たっぷりのレーズンなど、素材そのものの風味が生かされているのも魅力。
「小さなお店です。私のおうちに来てもらったみたいに、おしゃべりして、元気になって帰ってもらえたら」
カフェはカウンター3席とテーブル4席。「お菓子と相性のいい中国茶をお出しします。カフェに来られたお客様用に、大好きなタルトも焼こうと思っています」。
おいしい薬膳のおやつを食べて、毎日元気でいたいですね。
ねこやなぎ
住所 大阪府大阪市西区新町2-11-12
電話番号 06-6531-5128
URL www.facebook.com/YakuzenNaOkashi.Nekoyanagi
necoyanagi.jugem.jp
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2013.03.24(日)