今回、ご紹介するのは「天平の酪」(てんぴょうのらく)(1個315円 4個入り1400円)という名前のプリンです。「天平」は奈良時代の年号。「酪」は牛や山羊などの乳から作ったもの、という意味。
このプリン、やわらかくてなめらかで、極上の口当たり。材料は北海道の上質な牛乳と新鮮な卵、生クリームと砂糖だけ。余計なことはいっさいせず、「乳」の豊かなもち味を最大に生かした、見事なお味です。
プリンは、そもそもが家庭的で優しい味のお菓子だと思うけど、このプリンの優しさは格別です。ちょっと体が弱っている時や、気持ちがしょんぼりしている時でも、ひとさじ口に運ぶと、思わず、頬がゆるんで、元気が出てくる。冷たいスイーツなのに、温かな抱擁力のある、和風のプリンなのです。
容器が白の無地の陶器、というのもいいですね。贈る相手へのねぎらいや、思いやりの気持ちが伝わるパッケージだと思います。もらった人が、「自分が相手から大切にされてる」と、感じ取れる。お菓子の“ルックス”って大事ですよね。
2013.02.19(火)