ユニークなおやつの店を兵庫県姫路市で見つけました。

 姫路は、白鷺城とも呼ばれる世界文化遺産で国宝の姫路城で有名です。今、お城の大天守は保存修理中。美しい天守閣はすっぽりと覆われていますが、その修理見学施設「天空の白鷺」から、修復の様子を間近に眺められます。

「おやつの時間 楽(たのし)や」は、JR、山陽本線の姫路駅の南側にある小さなお店。オーナーの高橋陽子さんは、アレルギーで「卵や牛乳を使ったお菓子が食べられない」「バースデーケーキを食べたことがない」という子供がいるのを知って、一念発起。27歳から製菓専門学校へ通って技術を修得し、2003年4月にお店をオープンしました。

 当初は食物アレルギーに関する資料が見つからず、食材探しや試作を繰り返したそう。「アレルギーの子供を持った親御さんが先生でした。お誕生日やクリスマスにケーキが食べられて『うれしい』と言ってもらえるのが、何よりの励みです」と高橋さん。

アレルギー対応の「おふのおかし ふふ麩」抹茶、黒糖 1袋 各210円

 お店に入って右の棚に、卵と乳製品、小麦粉と大豆を使っていないお菓子が5種類並んでいます。「最近は、砂糖、油脂類のアレルギーの方もおられて、できるだけ対応していきたいと思い、試作を重ねているところです」とにっこり。生ケーキは2種類。生クリームか豆乳ホイップかを選べる生ケーキもあり、注文でデコレーションケーキもできます。

 お店の外観を見てもわかるとおり、高橋さんは「お菓子のジャンルで和洋の壁を越えて楽しんでいただきたい」と考えています。お店に並ぶのは、生ケーキ約20種、焼き菓子が7種、クッキーが12種余り。

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2013.01.27(日)