ちょい足しでおいしさアップ

 もうちょい手間かけてもいいかな、という方へ、3点ほど味わいアップのポイントを。

 付属のタレに、レモン、またはスダチやカボスをひとしぼりするとグンと風味がよくなり、これだけで手づくり感が増します。

 ゴマ油1~2滴プラスもおすすめ。入れすぎるとベトつくので用心してくださいね。

 今回は使いませんでしたが、トマトを足したい場合は付属ダレに漬けておくと、トマトもタレ自体もおいしくなります。20分ぐらいを目安に漬けてください。

 あと、冷やし中華のおいしさって「麺の冷たさ」が大きいと私は考えます。なので、ちょっと手間増えちゃうのですが、麺を一度冷水でほぐして、ざるで水気をしっかり切ってからタレをかけるとおいしさアップ。

 私は夏場、水道水を容器につめて冷蔵庫に入れておき、「冷やし麺をしめる用の水」を常備してます。場所をとるのが難点なんですけどね(笑)。

 ちなみに水でほぐせる麺は、そばやうどん、そうめんなどもあり、各メーカーから出ていますよ。余裕があればキュウリやミョウガ、もどしたキクラゲなどを刻んで加えるもよし。冷やし中華もそのときの自分の状態に応じて、いろいろ作り分けていきたいですな。

白央篤司(はくおう あつし)

ローカルフードや「暮らしと食」をテーマとするフードライター。2020年2月に新刊『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』(家の光協会)が発売になりました。パートナーとのふたり暮らしは5年目、炊事全般と平日の洗濯、猫2匹の世話を担当中。
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

白央篤司の罪悪感撲滅自炊入門

料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?

2020.08.11(火)
文・撮影=白央篤司