松山ケンイチ、東方神起らとの親交
――『神童』以来、松山ケンイチさんとは私生活でも仲がいいと聞いていますが……。
彼も僕も人見知りで、無愛想に見えてしまうタイプなんですけど、全然違うんですよね。それで、どこかで繋がるところがあったというか、ちょっと波長が合ったんです。今もよく会っているんですけど、お互い子供が生まれて……男同士で具体的にそういう話はしないんですけれど、結果的に一緒に遊ばせたりするんじゃないでしょうか(笑)。
――また、東方神起のメンバーとも仲がいいと聞いていますが、メル友なんですよね?
東方神起の2人とは(音楽番組)「僕らの音楽」でご一緒して以来、仲良くさせていただいています。僕が韓国と日本のハーフということもあってだと思うんですが、日本語と英語を混ぜたメールをやり取りしていますね。ミュージシャンとして仲がいいという感じで、いずれはコンサートでピアノを弾かせてもらえたら、と思います。
――そういった異業種の同世代の人々との交流から得られるものは何でしょうか?
鋭いセンスを持った人たちって、クラシックのことをあまり知らなかったとしても、僕にとっては最高のパートナーになるんですよ。たとえば、以前、ピアノがある場所で酔った勢いで、松山に「なんか弾いてあげるよ」と言ったら、「クラシックでしょ? なら、坂本龍一さんか、久石譲さん」と言ってきたんですよ(笑)。でも、彼の“打ち込みやパーカッションじゃない音楽は、クラシック”という考えによって、僕もクラシックの定義が分からなくなった。それで、クラシックをもっと自由に解釈してもいいじゃないか、と考えるようになって。去年出したCD(「Charge Up」)にも反映されているんですが、これって自分だけではなかなか思いつかなかったことだと思うんですよ。
2013.01.18(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Asami Enomoto