印象派の精髄が
こんなに観られるなんて!

『コートールド美術館展
魅惑の印象派』

エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年 © Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)

 印象派・ポスト印象派の一大コレクションを誇るロンドンのコートールド美術館から、所蔵品が大挙してやってくるというからこれは見逃せない。

 ルノワール《桟敷席》やセザンヌ《カード遊びをする人々》、ゴーガン《ネヴァーモア》と巨匠の名作が揃う中、出色はマネの《フォリー=ベルジェールのバー》か。鏡を巧みに取り入れた画面から、めくるめく視覚の冒険が味わえる。

 『コートールド美術館展
魅惑の印象派』

会場 東京都美術館(東京・上野)
会期 2019年9月10日(火)~2019年12月15日(日)
料金 一般 1,600円(税込)ほか 
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://courtauld.jp

『横浜美術館開館30周年記念
オランジュリー美術館コレクション
ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』

オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年頃 Photo © RMN-Grand Palais(musée de l'Orangerie)/Franck Raux/distributed by AMF

 同時期、パリのオランジュリー美術館からも名品がごそりと運ばれてきている。

 こちらもピカソ、マティス、モディリアーニらビッグネームが並ぶところ、目玉を挙げるならルノワール《ピアノを弾く少女たち》となるか。このうっとりするような優美さは、やはり巨匠にしか出せないものと感じ入る。

 両展併せてロンドン・パリの美の共演を楽しみたい。

『横浜美術館開館30周年記念
オランジュリー美術館コレクション
ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』

会場 横浜美術館(横浜・みなとみらい)
会期 2019年9月21日(土)~2020年1月13日(月)
料金 一般 1,700円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://artexhibition.jp/orangerie2019/

山内宏泰(やまうち ひろやす)

ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2019.09.22(日)
文=山内宏泰

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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