“ザ・高校生”を
強く意識した最新作
――そして、ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」では生徒の中でもキーパーソンとなる逢沢を演じました。
内通者という役柄的に、『十二人~』のように同世代とバチバチぶつかることはできませんでした。
教師役の菅田さんとぶつかれなかったのは残念でしたが、また近くでそのエネルギーを感じ取ることができました。
ここまで明確に追い続ける菅田さんという対象があると、モチベーションが上がるし、これからも上を目指し続けることができると思うんです。
——最新出演作『アイネクライネナハトムジーク』では、恒松祐里さん演じる同級生に淡い恋心を抱く高校生の久留米を演じました。役作りについては?
なかなか告白できない感じや親に対する反抗的な態度など、懐かしい感情を思い出しながら、どこにでもいそうな“ザ・高校生”を強く意識しました。
また、私生活ではできなかった自転車通学など、僕の理想の高校生の姿も、ノリのいい恒松さんと一緒に演じられて楽しかったです。
——この春、大きく話題となった『愛がなんだ』の今泉力哉監督の新作ですね。今泉監督の演出はいかがでしたか?
基本、こちらが提示するお芝居に対して、全肯定してくださる方なんです。
「僕はこう思いますけど、そっちの方が面白そうですね」というようなことを言われて、知らないうちに微調整されている感じ。完成した作品を観たときは、とても新鮮で不思議な感じがしました。
2019.09.06(金)
文=くれい響
写真=佐藤 亘
スタイリスト=鴇田晋哉(Tokita Shinya)
ヘアメイク=Emiy(エミー)