からり揚げたての天丼、たまに食べたくなりませんか? お腹いっぱい、大満足するのは必至。

 今回ご紹介するのは推薦人の懐しい思い出も詰まった1軒。一度は味わいたい、いいお店です!


「てんぷら山の上」の
小天丼(赤出汁、香の物付き)

●推薦人:
渡辺P紀子さん

小天丼(赤出汁、香の物付き) 1,944円(税込)。
小天丼(赤出汁、香の物付き) 1,944円(税込)。

 大昔の話ですが、父の定宿が神田駿河台の山の上ホテルでした。だから学生の頃、父が上京するたびに天ぷらをゴチになったものです。

 〈てんぷら山の上〉という名を聞くたびに、そんな青春の思い出にちょっと胸がキュンとします。決して、胸やけではありませんよ。

天重弁当 2,700円(税込)。海老2尾、イカの大葉巻き、ハス、イカと小海老のかき揚げ、ししとう入り。天ぷら定食としても食べられるよう、ご飯と別々。タレがつくのだが、天つゆか丼つゆか選べる。
天重弁当 2,700円(税込)。海老2尾、イカの大葉巻き、ハス、イカと小海老のかき揚げ、ししとう入り。天ぷら定食としても食べられるよう、ご飯と別々。タレがつくのだが、天つゆか丼つゆか選べる。

 天ぷら=山の上と刷り込まれている私にとって、〈日本橋三越本店〉の地下に〈てんぷら山の上〉があるのは、とってもありがたいこと。

 カウンターに座れば、いかにもベテランな職人さんたちがてんぷらを揚げてる姿も目の前で見られるし、サービスのおねーさまたちもベテラン揃い。

 デパートのイートインながら、ゆったりとお食事を楽しむことができます。

 いつもいただくのは、天丼かかき揚げ丼の「小」。以前、普通サイズを注文したものの食べ切れず。以来、小ばかり。

 「小」があるのは、ここ日本橋三越本店のみ。年配のお客様が多いからとのことでしたが、女性にはちょうどいい量。

 ギルティフードといわれる揚げ物ながら、ちっともギルティに感じません。

店頭販売の刻み野菜のかき揚げ 540円(税込)。カボチャにアスパラ、人参、舞茸、三ツ葉入り。ボリューム満点。
店頭販売の刻み野菜のかき揚げ 540円(税込)。カボチャにアスパラ、人参、舞茸、三ツ葉入り。ボリューム満点。

 毎回、天丼にするかかき揚げ丼にするか悩みますが、小天丼には、海老2尾、イカの大葉巻き、野菜2種、青味がのっかり、赤出汁と香の物が添えられます。

 かき揚げは小海老、イカ、三ツ葉。これも女子には小で十分。

 ご飯は魚沼産コシヒカリ。もちっと甘いご飯に天丼のタレがよくからみます。あー、また食べたくなりました。あとで行こうっと。

てんぷら山の上
日本橋三越本店内

所在地 東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館B1
電話番号 03-3517-3230(店舗直通)
営業時間 イートイン 11:00~19:00(L.O.)、惣菜 10:00~19:30
定休日 百貨店の休日に準ずる
価格 1,782円~
カード OK
席数 11席
おすすめの人数 ひとりで大丈夫
※天丼(海老3尾、キス、小かき揚げ、青味) 3,780円(税込)、海老野菜天丼(海老2尾、野菜5種) 3,348円(税込)、天茶や野菜天丼も。
http://www.tempura-yamanoue.jp/

2019.05.04(土)
Text=Michiko P Watanabe
Photographs=Ichisei Hiramatsu

CREA 2019年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

久しぶりに、沖縄。

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遠く青く澄んだ海にふりそそぐ陽光、どこからか聞こえる三線の響きに、うちなー言葉。日射しを避けてカフェで読書したり、ドライブインから海を眺めたり、〆ステーキに挑戦してみたり……久しぶりの沖縄は、なんだか新しくてでもどこか懐かしい、旅人たちが元気になれる場所でした。沖縄のお気に入りを詰め込んだ保存版です。