エビを中心とした美食を堪能
「星のや竹富島」は料理も素晴らしい。
夜はテロワールを生かした、島で養殖されているエビを中心とした料理をいただいた。
「命草と島豆腐のスープ」。
様々な命草(ぬちぐさと読み、島に自生している様々な薬草のこと)の香りが口の中で弾け、その中を豆腐の優しい甘みと生に近いエビの甘みが泳いでいく。
「ドゥル天 トリュフの香り」。
ドゥル天とは、“どぅるわかしー天ぷら”の略称。
田芋を蒸して、豚肉や椎茸などを加えて練り上げたどぅるわかしーを丸めて、揚げたもの。
庶民に色気を教えるが如く、素朴な芋の味わいに色香がまとう。新鮮な感覚。
「アーサーをまとった車海老のフリット」。
アーサー(沖縄の岩場に生える緑色の海藻)の青々しい香りをエビが纏う。
「車海老のビスクと人参のクリーム」。
人参の甘みとエビの甘み、甲殻類の香りが溶け合い、時間を緩める。
「車海老のサンゴ焼き 命草ソース」。
命草ソースのほうじ茶のような香ばしい香りがエビの甘さを引き締める。
2019.03.26(火)
文・撮影=マッキー牧元