残った茶葉は出汁をかけて堪能

 お茶にお菓子を合わせましょう。

 小さなお菓子は、毎日6、7種類、用意されています。1点だけの注文でもいいのですが、小さなサイズなので、3点盛りや5点盛りでお茶とセットにして、何煎も出しながら色々な味を楽しむのがおすすめ。

 「お茶には和洋様々なお菓子が合うことを知ってほしい。チョコレートもお茶に合うんですよ。少しずつ、異なる味や食感のものをつまんで、ゆっくり過ごしてもらえれば」と石崎さん。

 取材時にあったメニュー、ぷるんとした「栗のプリン」、チョコのコク深い「チョコとほうじ茶のブリュレ」、クルミのコリコリ食感の「ひとくちくるみ大福」、ほんわか温かい「みたらし団子」は、先に食べましょう。

 「おかき」や「ミックスナッツ」「塩こぶ」は、お茶を何煎もいれながら、ちょこちょこつまんで味わうのにぴったり。

 パウンドケーキや焼き菓子も自家製。夏にはひとくちのかき氷も。何があるかは、その日のお楽しみです。

 温かいみたらし団子は人気で、好きなお茶と「みたらしセット」にする客も多い。ふんわり、もっちりした温かい団子に、あまじょっぱいたれをからめて食べると、ほっこり、幸せになれます。

 日本茶をベースにしたアレンジティーも好評です。

 ドライの金柑を湯で戻し、グリーンティーと合わせた「きんかんグリーンティー」は、皮ごとの金柑の苦味とグリーンティーの渋味とのバランスが絶妙。

 「日向夏緑茶」は、急須に佐賀県・嬉野の蒸し製玉緑茶と乾燥の日向夏を入れて湯を注いでいます。長めに出して、濃厚な味わいに。柑橘の酸味とお茶の渋みや苦みがマッチして、新鮮な味わいです。

 他には、ドライの苺を使った「いちご和紅茶」などもその季節に登場。オリジナルのアレンジティーで、お茶の新しい魅力に気付くでしょう。

 忘れてはならないのが、お茶を使ったオリジナルデザート。

  「アフォガード」は、抹茶やほうじ茶は他でもありますが、ここには玄米茶も。アイスクリームの芳醇な旨みに玄米の香ばしさが加わります。

 「ほうじ茶パフェ」は、上から、薄せんべい、あられ、粒餡、白玉、ほうじ茶アイス、ほうじ茶寒天、せんべい、ミルクプリン、黒蜜。それぞれのパーツの味がしっかりしていて、食べ進むうちに色々な味が加わり、感動がどんどん大きくなります。お茶とセットで、しっかり味わいたい。

 日本茶と多彩なお菓子でほっこり、のんびり、おやつタイム。お茶のおいしさを改めて気付かせてくれる、和みのお店です。

日本茶カフェ&ショップ
茶ら咲 sa-la-sa

所在地 大阪府豊中市服部元町1-7-13
電話番号 06-7502-5759
https://ochasalasa.jimdofree.com/
https://www.facebook.com/ochasalasa/

宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2018.11.25(日)
文・撮影=そおだよおこ