残った茶葉は出汁をかけて堪能
メニューをご紹介しましょう。
席に着くと、まず運ばれてくるのが、ウェルカムティーとクッキー。お茶は玄米茶、ほうじ茶など週替わり。クッキーも玄米茶やほうじ茶、抹茶などを使ったもの。日本茶のお店らしいおもてなしに、心癒されます。
お茶は、福岡県・星野村の「玉露」を選んでみました。お茶を注文すると、まず、急須が何種類かトレイで運ばれてきます。日本酒を飲む時に好きなぐい飲みを選ぶように、好きな急須を選べるのです。
そして、1煎目は、テーブルのすぐ横で石崎さんがいれてくれます。「2煎目からは、好きなタイミングで自由にいれてくださいね」とにっこり。いれ方を教わりながら、「玉露は湯の温度が高くなると苦くなったり、渋くなったりする」といった話も聞けて興味深い。
7煎、8煎とゆっくり飲む方も多いのだとか。まったり、深い香りと上品で複雑な風味を堪能。飲み終えたら、急須に残った茶葉を取り出し、出汁をかけて食べます。これがまた、とてもおいしい。
「釜炒り玉緑茶」は、長崎県・佐々産。テーブル横でいれてもらうと、軽やかな香ばしさが広がり、とても贅沢な気分になれます。
鹿児島県・志布志の深蒸し煎茶の「水出し茶」は、氷を入れたガラスの急須に注ぎ、すぐに飲めます。緑色の茶葉や水色を眺められ、見た目も涼やか。コクがあってすっきりした味わいで、冬にも飲みたくなります。
「茎ほうじ茶」は、お茶処・静岡県産の茶葉。注文後に浅く焙じるので、ほうじたてならではの格別の香ばしさ。クセになります。
2018.11.25(日)
文・撮影=そおだよおこ