「響鬼」終了から1年後に
「電王」出演の快挙
――05年、桐矢京介役で「仮面ライダー響鬼」に出演され、注目をされますが、この作品での想い出は?
初めて、メインで役とセリフをいただいた作品だと思うんですが、じつは明日夢役でオーディションを受けていたんです。それには落ちてしまったんですが、その半年後のオーディションで京介役をいただいたんです。何もかも初めての状況で、最初の頃はカメラマンさんからずっと怒鳴られっぱなしで、泣きながら家に帰るような感じでした。そんななか、主演の細川茂樹さんなど、年上の共演者の方が可愛がってくれて、いろいろ教えていただいたことで、ちょっとずつですけれど、学ばせてもらいました。とても有難い現場でした。
――さらに、07年には「仮面ライダー電王」で桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役に抜擢され、キャラクターソング「Action-ZERO」もリリースされますね。
「響鬼」では最終回に変身シーンがありましたが、ライダー役ではなかったんです。でも、今回はライダー役ということで、飛び跳ねるぐらい、めちゃくちゃ嬉しかったですね。たとえば、自分のライダーのグッズができたりするじゃないですか! 「響鬼」のときは、あれがうらやましかったんです(笑)。作品の人気が高かったこともあって、僕のキャラソンがオリコン週間7位に入り、イベントとかでも歌わせていただけるのも有難かったです。しかも、小さい頃に好きだった海外ドラマ「フルハウス」で吹替されていた大塚芳忠さんが僕の相方役(デネブ)だったので、まるで夢のようでした。
2018.10.19(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘