山小屋のイメージをくつがえす
贅沢なステイ
![「東洋館」に到着したら足湯のセットが。疲れた身体に嬉しいはからいだ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/9/-/img_3948e9a340c13c9c2c0ecf9a271ea8f3199036.jpg)
大部屋でほかの登山者と雑魚寝、食事はカレーとうどん、トイレも不安……という山小屋の概念を覆すのも、「グラマラス富士登山」のポイントだ。
![富士山を愛するスタッフに迎えられて、気持ちよく過ごせる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/-/img_d756d7932095a9031f65bca3b32956ff288111.jpg)
「東洋館」では1組1室の貸切利用となるため、プライバシーが保たれる。さらに、「星のや富士」と同じリネンでベッドメイキングされたマットレスや部屋着も。無料のWi-Fiサービスやコンセントもあるので、携帯電話の充電もできるし、富士登山の感動をすぐにSNSで発信することも可能だ。
![リネン類は「星のや富士」と同じもの。しっかり熟睡して翌日に備えて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/-/img_746e8d8f33d715f2c4a530b3eaec8b1d200269.jpg)
もちろん、お風呂はないけれど、クレンジングや化粧水、乳液などのアメニティを完備。これは少しでも荷物を減らしたい富士登山にはありがたい。別棟にあるトイレは清潔で、まったく抵抗なく利用することができた。
![「泊まるだけ」という山小屋のイメージを覆す豪華なディナー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/7/-/img_57b14817c2440c4b9f2adc3119b8e107342637.jpg)
夕食も一般的な山小屋のものとは大きく異なる。テーブルに並ぶのは、チーズや生ハムを盛った前菜と、「星のや富士」が監修するビーフシチューと山梨県産ワイン。体力を使った後はなおのこと、温かくおいしいものが染み入る。
![日没後、外に出てみると満天の星が。天の川もくっきり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/-/img_bf18aa3dfefa6a616d9893193b20553c283201.jpg)
食事を楽しみ、夜は満天の星を仰いで、寝心地のいいマットレスにもぐりこんだら、あっという間に夢のなかへ。
![八合目付近でも、山頂に負けないご来光を眺めることができる。日の出後、明るくなってから登り始めるのが「グラマラス富士登山」の鉄則。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/e/-/img_ae1bf29afb1bcbfb0030c1e79037e713174876.jpg)
翌朝のご来光観賞は「東洋館」のすぐ前で。海抜約3,000メートルの高さにあるこの山小屋は、八合目に近く、山頂まで行かなくても十分に絶景を眺めることができる。
山頂の日の出も素晴らしいのだろうけれど、混雑しているし、夜中の登山も不安。ビギナーには、無理のないスケジュールが本当にありがたかった。
2018.09.30(日)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵