箱根の森に抱かれた美しき温泉旅館

 全国各地でご当地の良さを取り入れ、趣向を凝らした宿泊施設を展開する星野リゾートから、またひとつ個性的な宿が登場した。2018年7月27日(金)、箱根の仙石原エリアにグランドオープンした「星野リゾート 界 仙石原」がそれだ。

 温泉旅館ブランド「界」の15施設目となる「界 仙石原」は、標高約700メートルの仙石原高原の雄大な自然に抱かれた、全室露天風呂付きの温泉旅館。水庭を正面に望む温泉棟、窓から雄大な景色を楽しめる本館、そして木立に囲まれたわずか3室の別館からなっている(別館は2018年11月に完成予定)。

 露天風呂付きの全13室のゲストルームは、すべてが土地柄を活かしたご当地部屋で、「仙石原アトリエの間」と呼ばれる。

 各部屋を彩るのは、開業前に国内外のアーティスト12名が宿泊し、箱根で受けたインスピレーションをもとに創作活動をした際の作品だ。また、小田原のガラス作家「ipada(イパダ)」の濱舘寛氏と村木未緒氏のデザインによる、ガラスのランプシェードが設置されているのも特徴的。

 ちなみに客室はもちろん、アーティスト12名の作品は、館内のそこここで鑑賞することができる。

文=立花奈緒(ブレーンシップ)