元衆議院議員・タレントの杉村太蔵さんは、実は、自他ともに認める“超一流投資家”でもあります。こつこつと株式投資を続けた結果“億り人”の仲間入りを果たし、その投資哲学は今や多くの個人投資家からも注目を集めています。今年1月には『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)を出版されました。

 そんな杉村さんが教える、日本人にもっとも合った〈骨太投資術〉とは?


オルカンやS&P500は「貯金に毛が生えたようなもの」

――新NISAの導入もあって、まさに今、投資の機運が高まっているわけですよね。新NISAを始めた人のなかには、とりあえず「オルカン(オール・カントリー)」や「S&P500」のインデックス投資で積み立てをする人が多いように思うのですが、投資のプロの杉村さんはどう思われますか?

 リスクを限りなく減らして、確実性を高める「資産形成」の手段として有効であることは間違いありません。でも、それって本当に「投資」と呼べるのか、と思うんです。僕に言わせれば、オルカンやS&P500は「新手の貯金」、つまり「貯金に毛が生えたようなもの」でしかありません。

 もちろん、それらが全く無駄だという意見ではないし、頑張って積み立てをしている人を否定はしませんよ。インデックス投資で毎月定額を積み立てていけば、時間と分散を味方にして、20~30年後に確実にお金が残っている状態を作れます。でもそれではローリスク・ローリターン。自分の人生を守るための経済的な防御です。例えば、インデックス投資で確実に年5%増えていっても、「これで老後は安心だ!」となりませんよね。

 お金は守るだけでなく、使ってこそ意味があります。自らリスクをとって、企業の未来を信じて資産を投じてこそ、大きなリターンが得られるわけです。

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