刻一刻と表情を変える富士山。眺めるだけでなく、登山にもトライしてみたい! 標高約800mに位置する「星のや富士」に滞在し、ゆっくりと高地に慣れてから富士山を目指すのもいい。 「北口本宮冨士浅間神社」は、世界遺産「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」を構成する25の構成資産のひとつ。 「グラマラス富士登山」なら、富士山から眺める絶景を楽しむ心の余裕が持てるはず。 1回1組5名まで(最少催行人員2名)というプライベートのツアーを率いるのは、富士登山歴650回を超える「富士山登山学校ごうりき」の近藤光一さん。 登山グッズのレンタルは、初心者にはとても便利。往復の荷物も減るからラクチン。 昔から日本人が憧れと畏敬の念を抱いていた霊峰富士。「グラマラス富士登山」では文化遺産としての富士山にも触れる。 北口本宮冨士浅間神社の境内にある、吉田口登山道の起点となる石礎。自然遺産ではなく「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録された富士山の文化的背景も興味深い。 富士山周辺に数社ある浅間神社で授かったご朱印。地元の織物で作られた色鮮やかな表紙が特徴の御朱印帳なら、旅の記念にもなる。 前泊コースで体験するのは行動食作り。ナッツやドライフルーツをチョコレートで固めて冷やす。完成品はきれいにラッピングして出発時に用意してもらえる。 前日は、ガイドの近藤さんにより念入りな装備のチェック。 後泊コースにつくのはフットマッサージ。ヒノキまたはローズのオイルを使い膝から下をもみほぐす。 江戸時代の登山者と同じ風景を眺める感動。装備は違えど、今も昔も自分の足で登ることには代わりがない。 五合目では、食事をしたり、冨士山小御嶽神社を参拝したりして、ゆっくりと過ごす。 六合目までは登りやすい道が続く。だからといって、ペースを上げず、ゆっくり、ゆっくり。 自然の厳しさと素晴らしさを見つけながら歩く。 六合目を過ぎるとジグザグの道に。時々振り返って、眼下の景色を楽しむ。 七合目で休憩させてもらった山小屋の売店。ノスタルジックでかわいらしい! 七合目の岩場を登れば、初日のゴール! 「東洋館」に到着したら足湯のセットが。疲れた身体に嬉しいはからいだ。 富士山を愛するスタッフに迎えられて、気持ちよく過ごせる。 リネン類は「星のや富士」と同じもの。しっかり熟睡して翌日に備えて。 「泊まるだけ」という山小屋のイメージを覆す豪華なディナー。 日没後、外に出てみると満天の星が。天の川もくっきり。 八合目付近でも、山頂に負けないご来光を眺めることができる。日の出後、明るくなってから登り始めるのが「グラマラス富士山登山」の鉄則。 目覚めてすぐに眺めるご来光。ここに来なければ見ることができない絶景。 「東洋館」のスタッフに見送られて下山道へ。 「東洋館」には山小屋としてはかなり貴重な本格コーヒーも用意されている。 「東洋館」には山小屋としてはかなり貴重な本格コーヒーも用意されている。 「登るより辛い」と聞いていた下山道。一歩一歩ゆっくりと歩くことで、恐怖心を抱くことなく下ることができた。 「六根清浄(五感と第六感を清らかにする)」が叶うと昔から言われる富士山。下山後の気持ちは清々しく、心が洗われたかのよう。