3年ぶりの優勝で感じた現実

――18年8月に開催された「G1 CLIMAX 28」では、3年ぶり3度目となる優勝をされました。

 棚橋の優勝をあまり予想する人がいなかったんですよ、僕としては意外だったんですが(笑)。前回の優勝はたった3年前なのに、そういうところに若手選手の台頭と時間の流れを感じました。裏を返せば、この3年間で、新日本プロレスがスゴい勢いで変化してきたとも取れますから。一試合、一試合テーマを決めて、熱量を込めて試合ができたことも良かったです。ただ、優勝後に、調子に乗ってドカ食いしてしまい、一週間で8キロも太ってしまいました(笑)。

――会場の棚橋コールについては、どのように受け止められましたか?

 どういう反応が来るのかと思っていたんですが、「おかえり」という意味合いの棚橋コールも大きくて、嬉しかったですね。それと同時に、自分がどんなに「まだまだ頑張れます!」と言ったところで、それをファンが求めないと、トップにいる必要がないという、厳しい現実も肌で感じました。

2018.10.05(金)
文=くれい響
撮影=白澤 正
スタイリスト=小林洋治郎(Yolken)
ヘアメイク=山田みずき