板橋雅弘、吉田尚令による人気絵本を映画化した『パパはわるものチャンピオン』で、映画初主演を務めた、新日本プロレスの人気選手・棚橋弘至。2016年「第35回ベスト・ファーザー・イエローリボン賞(スポーツ部門)」受賞経験もある“100年に一人の逸材”が、“新日本プロレス愛”を振り返る。
プロ野球選手という夢を諦め
大学進学を志す
――幼少時代の夢は、プロ野球選手だったんですよね。
新日本プロレスのファンであると同時に、中日ドラゴンズのファンだったこともあり、小・中・高と、ずっとプロ野球選手を目指していました。それを諦めた理由は、ほとんどの高校球児と同じです。ホームランバッターになりたい夢を持っていても、普通の高校でレフトの7番打者だった僕は、甲子園に行くことができる全国レベルの選手にはかなわないということに気づいてしまったからです。
――その後、すぐにプロレスラーの道に進まず、大学に進学した理由は?
当時の僕の体重は65~68kgだったので、プロレスラーになるのは難しいと思っていました。そのため、プロレスラーになる選択肢はまったくありませんでした。それよりも、野球の素晴らしさを伝える新聞記者になるという新しい夢を見つけ、マスコミに強い社会学部などのある大学を受け、最終的に立命館大学に進学しました。でも、新聞記者の夢は、大学1年で途切れました(笑)。
2018.09.21(金)
文=くれい響
撮影=白澤 正
スタイリスト=小林洋治郎(Yolken)
ヘアメイク=山田みずき