お洒落なフランス租界には
レトロモダンな店がいっぱい
ホテルから歩いて10分ほどのところにある茶館「大可堂」。1933年に建てられたこの洋館は、かつて国民党の将軍の住まいだったという。歴史的にも由緒があるのだが、この茶館ではプーアール茶だけを扱う。その数100種以上で、購入することもできるし、喫茶室で飲むこともできるシステム。
プーアール茶は、意味や価値的にワインに通じるものがある。古いものは相当に高額で、投資対象にもなっているのだとか。高額になる理由は、まず手間のかかる製法といわれているが、それゆえに毛沢東時代は製造を禁じられ、当時の茶葉などの生産量がもともと少ないことも理由のひとつとか。
こうした背景のあるプーアール茶を扱う茶館が、かつて毛沢東と闘った国民党の将軍の家だったというのもちょっとブラックな面白さ。フランス租界には未だ多くの高級洋館が残っていて、こちらもやはり高額で取引されているという。
大可堂
所在地 388 Xiangyang S Road, Xuhui District, Shanghai
電話番号 021-6467-6577
GREEN & SAFE
(グリーン&セーフ)
所在地 6 Dongping Road, Xuhui District, Shanghai
電話番号 021-5465-1288
大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:ナミブ砂漠
ブログ https://tabi-travell.com/
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2018.05.15(火)
文・撮影=大沢さつき