なにはなくともガニェールの食事
ガニェールのアフタヌーンティーが楽しめるのは、ロンドンの彼の店とこの「カペラ上海」だけ。ジャスミンティーのマカロンやらトリュフオイルのきいたクロックムッシュやら、中国とフランスを組み合わせた美味に舌鼓!
客室数55のこのホテルには、ダイニングが1つ。国際都市上海だから、おいしいレストランは選び放題なので、この絞り方は正解だと思った。
しかも、そのダイニングが、パリのマエストロ、ピエール・ガニェール監修なのだから、たまらない。オープンして半年、ちょうどシェフ本人がチェックに来ていた。アーティストのイメージの強いシェフだが、さすが手は抜かない。コミュニケーション良好の2人のフランス人シェフとともに、新しいメニューにも取り組んでいるようだ。
ダイニングは広いオープンスペースの他に、柱と柱の間を半個室にしたインティメートなスペースがいくつかある。眺めの良いこの位置の半個室は、ガニェールのお気に入り。彼の思い出の写真も飾られている。
このダイニング。おいしいことは間違いがなく、美しくもセンス抜群なのも当然で、両手を挙げておすすめなのだが、何より嬉しいのは、朝食からガニェールの料理が食べられるということ。これは本当にテンション、上がります。
中国人のスーシェフがつくる中華もかなりおいしいので、お粥と中華というセレクトもありなダイニングだ。
美しさ満点のルッコラとグレープフルーツのサラダ。爽やかな味は、旅で疲れた胃にもやさしい。
フォワグラのテリーヌは、そこはかとないカブの風味とタンドリースパイスで煮詰めたアップルジュースがアクセント。見映えもエレガンス・シック!
メインディッシュに、イシビラメのロースト。ターメリックで味つけした春のニンジンとタマネギのソースが優しくもパンチがきいている。
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- 文・撮影=大沢さつき
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