鋭い切り口で
新たな美を創るこんな展覧会も！
ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵 Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, (C)The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902
恐怖をテーマに美術を読み解く作家・中野京子のベストセラー「怖い絵」シリーズが、実際の展覧会となった。感性だけを頼りに向き合うのもいいが、そこに含まれる歴史や意味を汲み取りながら観れば絵はいっそう豊かに語りかけてきてくれる。
同展ではそんな方針のもと、作品を手厚い解説とともに展示。《レディ・ジェーン・グレイの処刑》などは確かに背景を知るほど、画面から受ける怖さも魅力もぐっと増す。
『怖い絵』展
会場 上野の森美術館(東京・上野)
会期 2017年10月7日(土)～12月17日(日)
料金 一般1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.kowaie.com/
2017.12.02(土)
文＝山内宏泰
CREA 2017年12月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2017年12月号
おいしいものから定番の名品まで
贈りものバイブル。
定価780円
例年、たくさんのアイテムを集めて撮影する『贈りものバイブル』の表紙ですが、今年はスタイリスト・田中美和子さんにお願いして、「もし、贈りもののお店を開くなら……？」をテーマに、素敵な品々をセレクトいただきました。その数、なんと40アイテム以上！ 特集内にて一つひとつ、しっかりご紹介しています。
