ブリューゲルの「バベルの塔」展
堂々たるボリュームで聳え立つバベルの塔。そこに群がる人物像はなんと1400人にも達するという。これまで体験したことのないような迫力で観る者に迫る絵画、それがブリューゲル1世による《バベルの塔》である。
この大作をはじめ、長い美術史の中でも一つのピークを形成する16世紀ネーデルラント絵画の名作約90点を集めた展覧会。ヒエロニムス・ボスの秀作を含む名品群、日本で観られるのは僥倖だ。
『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ─ボスを超えて─』
会場 東京都美術館(東京・上野)
会期 2017年4月18日(火)~7月2日(日)
料金 一般1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://babel2017.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2017.05.26(金)
文=山内宏泰