美しく蘇った神の宝の玉手箱

国宝 浮線綾螺鈿 蒔絵手箱 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館

 昔話でよく耳にする「玉手箱」とは、貴人の身の回り品を収めるための、美しく装飾された小箱のこと。工芸大国・日本では古来、世にもきらびやかな玉手箱が実際に多くつくられてきた。希少な手箱の数々を集め、その魅力を堪能してもらおうというのが今展。

 最注目すべきは、国宝の《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》。約50年ぶりに修理が施され、美しく蘇った姿で公開される宝物の輝きを、じっくり堪能したい。

『六本木開館10周年記念展
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開 神の宝の玉手箱』

会場 サントリー美術館(東京・六本木)
会期 2017年5月31日(水)~7月17日(月・祝)
料金 一般1,300円(税込)ほか
電話番号 03-3479-8600
http://suntory.jp/SMA/

2017.05.26(金)
文=山内宏泰

CREA 2017年6月号
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この記事の掲載号

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