#108 Macao
マカオ
マカオの魅力はカジノだけじゃない!
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香港から西へ約60キロ。中国本土と陸続きのマカオ半島と、橋で結ばれた離島のタイパとコロアン、その合間を埋め立てたコタイ地区からなるマカオ。日本からマカオへは直行便も飛んでいますが、香港の3カ所のフェリーターミナルから海路で約1時間。本数が多く、深夜運行も行っているので、香港とあわせて訪れる人もいることでしょう。
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マカオといえば、世界最大級のエンターテイメントシティ。LEDを駆使したド派手なネオンが夜空を染める、大人のためのアミューズメントパークのよう。煌びやかなネオンのカジノでは、けたたましいBGMのスロットマシーンが列をなし、ふかふかのカーペットのフロアにルーレットやポーカーのテーブルが点在。ショーが繰り広げられるステージ付きのところも。
そんな目がチカチカするようなカジノのイメージが強いマカオですが、その陰に隠れながらも、きらりと個性を放っているのが、ノスタルジックかつ独特なカルチャー。じんわりと、やさしく心に沁みこんでくるような魅力です。
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右:教会の中に飾られた、マリア様とキリスト様の姿はアジア系。
マカオは古代から海のシルクロードの一部であり、16世紀半ばにポルトガル人によって海上交易のために開かれた港町。キリスト教の布教の拠点でもありました。
そのため東洋と西洋、そして中国とポルトガルの文化や伝統、風習、宗教などが入り交り、当時の栄華の名残を今に伝えています。2005年には22の歴史的建造物、8つの広場を含む「マカオ歴史市街地区」がユネスコの世界遺産に。
2016.10.08(土)
文・撮影=古関千恵子