フランスパンで勝負したい!
「フランスパンで勝負したいんです。フランスに行ったこともないんですけど」とにっこり。「バゲットが大好き。本当はバゲット専門店がやりたかったんです」と言います。
その「バゲット」は、外皮は軽い歯触りで、中はもっちり。噛むうちに小麦の甘みが広がります。「毎日食べたいバゲット。何もつけず、そのまま食べてほしい」。1日置いても固くならず、オーブントースターで温めると中がふんわりするのが特徴。バタールやフィセル、ブールやクッペなどのバリエーションを作らず、あえてバゲット1種類とそのプチサイズだけにするこだわりよう。
そんなバゲット生地を使ったパンのバリエーションをご紹介しましょう。
「バゲットオランジュ」は、愛媛産のブラッドオレンジのピール入り。オレンジの風味が広がり、さわやかな甘みも。
「キャトルナッツ」は、クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピーカンナッツの4種類が入っています。それぞれのナッツの異なる風味が楽しめる香ばしい一品。チーズと一緒にワインに合わせたい。
「バゲットフロマージュ」は、チーズの豊かな風味にパン生地の旨みがマッチ。サックリ、歯切れがよく、これもワインにぴったり。
ケースの中にあるのが、バゲットを使ったサンドイッチ。バゲットにハムやソーセージだけをはさんだシンプルなもの。「レタスなど、水分が出る野菜は使いたくないんです」。もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、オーブントースターなどで温めると、パンの食感が変わって、また違った味わいに。
2016.07.10(日)
文・撮影=そおだよおこ