リバーサファリでアニマルウォッチング!

午後にコタキナバルの市街地を出発するガラマ川のリバーサファリ。到着してまず1回、夕食後にもう1回、計2回のクルーズが楽しめます。

 コタキナバルでオランウータンからスターの座を引き継いだのは、おそらく固有種のテングザルでは? 鼻がぺろんと垂れ下がった、どこかとぼけたおじさんのようなおサルさんです。市街地から車で片道約2時間と、やや遠方ながら、日帰りでガラマ川のリバーサファリで見ることができます。

木々の合間で一休みしているテングザル。望遠レンズがほしい!

 ジャングルの合間を蛇行する茶色の川を進んでいくと、カニクイザルやシルバーリーフモンキー、巨大なトカゲなど、両岸に迫る木々の梢にいろんな動物たちを見かけます。

 ガイドが指差す先を見ると、いました、いましたテングザル! 双眼鏡を使って、葉陰をじっくり見ていくと、複数頭のファミリーのよう。サルたちはじーっと座っていたかと思うと、するすると木の枝を渡って、ボートの上ではあっちに行った、こっちだ! と双眼鏡の取り合い状態に……。

ちょっとおどけたようなテングザル。このあと、あちこちから複数頭が出没。

 このリバーサファリでは夕食を挟んで2回、クルージングを行います。日が暮れてからの2回目のハイライトは、ホタルの木! 暗がりの中、ホタルの光でぼんやりと浮かび上がる木が見えてきます。1本の木の輪郭がわかるほどホタルが集まって明滅を繰り返し、まるでイルミネーションのよう。まるで一年中いつでも見られる、クリスマスツリーです。(残念ながら、不安定な船上ゆえ、写真は撮れなかったのですが……。

日曜日の午前中、コタキナバルのガヤストリートで開かれるサンデーマーケットは縁日気分で楽しめます。

 さらに、コタキナバルを拠点に東南アジア最高峰のキナバル山を目指すのもいいでしょう。気軽にも、本格的にも、アドベンチャー体験が楽しめる旅先です。

コタキナバル
●アクセス 成田から直行便で約6時間
●おすすめステイ先 シャングリ・ラ ラサリアリゾート&スパ
URL http://www.shangri-la.com/jp/kotakinabalu/rasariaresort/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.06.18(土)
文・撮影=古関千恵子