豆乳専門店の濃厚な味。日本のものとは違います!
右:豆乳専門店は早朝から営業。車で乗りつけて、出勤前に購入する人も多い。
ミルクを飲む習慣があまりないマレーシアでは、豆乳をよく飲みます。とくに、専門店で販売している豆乳は、大豆の味が濃くて、とてもおいしいんです。砂糖をいれて、ほんのり甘めの味なのも、暑いマレーシアにはぴったり。
最後に、もうひとつ白。「バーリ」というハト麦ジュースです。
カルピスのような白。これはハト麦のゆで汁です。むくみ解消、デトックス、美肌に効果があるといわれ、とくに女性に人気。ほんのり甘く、とろみのついたゆで汁の舌触りが、あとをひくおいしさです。
いかがでしたか。マレーシア人は、おいしいものに目がない食いしん坊です。それと同時に、健康にいい、不調が治る、お祝いのときに飲む、といった風習や口コミを大事にし、日常にしっかり取り入れて楽しんでいます。食べものにも飲みものにも、昔からの知恵と今を生きる人の情熱がこめられている。それが、マレーシアの食文化なのです。
日本でも「バンドゥン」を提供しているレストランがあります!
マレーアジアンクイジーン渋谷店、横浜店(東京都渋谷区渋谷、横浜市中区山下町)
URL http://www.malayasiancuisine.com/
マレーチャン サトゥ(東京都豊島区西池袋)
URL http://www.malaychan-satu.jp/
マレーチャン ドゥア(東京都豊島区東池袋)
URL http://www.malaychan-dua.jp/
マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/
Column
マレーシアごはん偏愛主義!
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2016.04.29(金)
文=古川 音
撮影=古川 音、三浦菜穂子