#087 Noumea
ヌメア(ニューカレドニア)

海からの風が心地よい、南太平洋きっての都会

中心街から車で10分足らずのシトロン湾。ツーリストとローカル、どちらも憩うビーチ。(C)ニューカレドニア観光局

 フランス領ニューカレドニアの首都、ヌメアは、フランスパンのような形をしたグランドテール島の南部に位置します。イル・デ・パンやウベア島など、離島をメインにした旅であっても、滞在中に1泊はするゲートウェイです。

カイトサーフィンやスタンドアップパドルボードなど、マリンスポーツが身近な存在。(C)ニューカレドニア観光局

 “南太平洋のプチ・パリ”とのニックネームをもつ、南太平洋きっての都会、ヌメア。本国フランスの洗練や、磨かれた食文化が、そう呼ばせるのかもしれません。また、“南太平洋のコートダジュール”との声も。正直、南仏には行ったことがないので、本当にそうなのか、わからないのですけれども……。

左:1日の終わりを迎えるのも、海のそばで。(C)ニューカレドニア観光局
右:坂道が多いヌメア。車社会ゆえ、ローカルは縦列駐車の達人揃い。(C)ニューカレドニア観光局

 でも、どこかと似た空気感だなぁ……と、記憶を照合していったら、ふと、ハワイのオアフ島に思い当りました。ローカルが海辺の暮らしを楽しんでいるところが。

 早朝に海沿いの通りをランニング、週末ともなればカイトサーフィンやクルージングに出かけ、暮らしのそばに海があります。長いランチタイムを利用して、昼下がりをビーチで過ごすローカルの多さは、ひょっとしたらオアフ島よりも海寄りのライフスタイルかも!?

パンフレットなどでおなじみの、FOLの丘から見下ろした風景。

 高台に建つFOLの丘から見下ろすと、セント・ジョゼフ大聖堂の2つの鐘塔の先にモーゼル湾を埋め尽くすヨットやクルーザー群。船の所有率の高さからも、海が暮らしと密接な関係にあることが想像できます。

 いわば、フレンチシックな海辺の暮らしという感じでしょうか?

2016.03.26(土)
文・撮影=古関千恵子