#071 Deva
デヴァ(ニューカレドニア)

首都ヌメアから陸路約2時間半とアクセス良好な穴場

デヴァの沖、ナンバー2のブイ周辺はスノーケリングでもご覧のとおりのサンゴを満喫できます。

 ユネスコの世界自然遺産に選定されているニューカレドニアのラグーン。化石となってしまったものから、今も成長し続けるものまで、幅広い年代層のサンゴが生息し、そこで育まれた豊かな海洋生物たちの多様性は、まさに世界の宝です。

世界遺産のニューカレドニアのラグーンには6エリアがあり、デヴァはそのひとつ。2キロ先の沖のリーフでは多種多様なサンゴが生息しています。

 ただし、この世界遺産のラグーンは、玄関口であるヌメアから、もうワンステップ踏み込まないと出会えません。ツーリストが行きやすいのは、イル・デ・パンやウベアなどの離島、もしくは本島のグランドテール本島の中部~北部。離島はたしかに絶品ビーチが広がるパラダイスではありますが、アプローチするには飛行機を利用することになり、予算が正直、悩ましい。

 そこで、熱い視線を送られているのが、ヌメアから北へ陸路で約2時間半~3時間のデヴァ。

リゾート内のレストラン、「サンドビーチグリル」のランチメニューは、メインの素材とサイド、そしてソースを好みでチョイスします。

 2014年夏、シェラトン・ニューカレドニア・デヴァリゾート&スパが開業したグランドテール本島中部のデヴァ。ヌメアから車で向かうと、街から出てすぐに風景がガラッと変わります。しゃれたショップもなければ、人の往来も見かけず、あたりは森林や平原。トロピカルな植生とも異なり、ワイルドな自然に放たれた感じがします。時に、道路の真ん中にシカが立っていることも珍しくないとか。

2015.11.21(土)
文・撮影=古関千恵子