目指すはアクションやコメディができるカッコいい俳優

――WOWOWの新春ドラマ「學」もオーディションだったそうですが、いかがでしたか? 

  オーディションでは、(脚本を担当した)倉本聰先生に「台の上に乗って、ここは東京タワーの上だと思って歩いてみて」と指示されるという、想像力のテストもありました。それから北海道に行って、テントを張ったり、ナタの使い方やラフティング(川下り)をするサバイバルテストもありました。今年の春に『カルテット!』を撮影して、夏には「學」の撮影が始まったんですが、開と學、2人の性格は結構違ったりするので、その切り替えが難しかったです。でも、“(主人公の)學になれる”ようにじゃなくて、“學に近づける”ようにという演出をしていただいたことで、気持ちが楽になりました。『カルテット!』は僕にとって、“初”が多い作品で、基本的なことを学ぶことが多かった作品。そして、「學」は想像力などが鍛えられて、今後演技に生かせることを学ばせてもらった作品だと思います。

――自分はどんな性格だと思いますか? そして、オフの日はどんなことをしていますか? 私生活での高杉さんを教えてください。 

  家では結構うるさいと思います。中2と小5、2人の弟をイジくるのが好きなんで、兄弟ゲンカもよくします。アウトドア派というよりも、読書などインドア派です。東野圭吾さんやライトノベルなど、幅広く読むのが好きですが、最近は僕だったらどうするのか、と考えながら読むようになりました。また、前と違って、映画やドラマ、それから舞台も見に行くようになって、出るだけでなく、見ることも好きになりました。

――最後に、将来はどんな俳優になりたいですか?

 松山ケンイチさんのように、アクションやコメディの演技もできるカッコいい俳優になりたいです。最初に見たのは『DEATH NOTE』だったんですが、『GANTZ』もカッコよかったですね。僕も来年は高校生になって、中学生のときよりも演技の幅が広がっていくと思うので、アクションなども頑張っていこうと思います。宜しくお願いいたします!

高杉真宙(たかすぎ・まひろ)

1996年7月4日福岡県生まれ。身長167cm・A型。2009年に舞台「エブリ リトル シング’09」で俳優デビュー。その後、『半次郎』『大奥』などの映画にも出演。 WOWOW開局20周年記念番組「學」(2012年1月1日放送予定)ではタイトルロールを務め、仲代達矢と共演する。

『カルテット!』
父(細川茂樹)はピアノ、母(鶴田真由)はチェロ、姉(剛力彩芽)はフルートを演奏する音楽一家で育った永江開(高杉真宙)。ヴァイオリンの資質に優れており、将来を有望視されていた彼だったが、弟の才能に対して負い目を感じる姉は自信を喪失している上に、父親が失業したことで一家は破たんしそうに……。再び家族の絆を取り戻すため、開は家族カルテットを結成しようとする。
quartet-movie.jp/

12月17日よりシネマイクスピアリにて先行公開中。2012年1月7日より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
 (C) 2011「カルテット!」プロジェクト

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2011.12.22(木)
text:Hibiki Kurei
photographs:Asami Enomoto
hair&make-up:Takumi Saito(LAULEA)