これからも、どんどん映画の仕事をしたい

――そのほか、作品のキーパーソンとなる高彦の役作りでは、どのようなことをしましたか?

 高彦は喘息の病気を持っているので、ちょっと弱々しい感じにしようとか、今までみたいに表情だけじゃなくて、いろんなことを考えながら演技することを意識しました。あと、モールス信号で伝えるシーンは難しかったので、家ではお母さんに手伝ってもらって覚えました。

――高彦を救助にやってくる自衛官役の永瀬匡さんの印象は? また、高彦が成長した役を向井理さんが演じたことをどう思いますか?

 永瀬さんはスゴくイケメンで、いろいろアドバイスもしてくれる優しい人でした。それに、とても面白い人で、よく僕の行動にツッコんでくれました。向井さんも好きな役者さんなので、とてもうれしかったのですが、僕の役が向井さんみたいなイケメンになっちゃっていいのかな、と思いました。

――今、振り返って初めての映画の現場はどうでしたか。勉強になったことはありますか?

 何もないところでお芝居するブルーバックのシーンも難しかったですが、小さい頃と違って、分からないことがあるとき、すぐにスタッフさんにきけるようになれたので良かったな、と思いました。あと、スタッフさんがいっぱい話しかけてくれたので、あまり緊張しなくなりましたし、温かい現場だなと思いました。だから、これからもどんどん映画のお仕事をしたいと思いました。

2015.08.21(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央