同年代のライバルを抑え、江口洋介の息子役を熱演

――そのほか、CMやPV(Tiaraの「ただいまと言えるまで」)にも出演されますが、印象に残っていることはありますか?

 CMのお仕事は動きも重要なので、最初は難しかったです。でも、その頃の僕はあまりほかの人にきくことがイヤだったので、自分で頑張りました。PVは仲のいい女の子とお別れしなきゃいけない話で、悲しい表情をしたり、セリフを喋らずに表情だけで、いろいろなことを伝えなきゃいけなかったので、とても大変でした。演技も相手が男の子だったら遠慮なくできるんですが、このときは女の子だったので戸惑いました。僕、同級生の女子ともあまり話せないんです。でも、サッカークラブの女子とはよく話せます!

――映画初出演となった『天空の蜂』ですが、オーディションでどのようなことをしたか覚えていますか?

 ヘリコプターの中に一人閉じ込められてしまう役なので、ゆらゆら動きながら台本のセリフを喋りました。全部で4回あったんですが、最後のオーディションでは堤(幸彦)監督がいたんです。「SPEC」の監督さんなので、スゴくビックリしたし、緊張もしました。そして、僕と同年代でTVや映画で見たことがあるスゴい人たちがいたのですが、絶対に負けたくない、僕が高彦を演じたいと思っていました。

――そして、高彦役を勝ち取ったわけですが、お父さん役の江口洋介さんはどのような人でしたか?

 合格してうれしかったのですが、お父さん役が江口洋介さんだと聞いて、また緊張してしまいました。江口さんとは、衣装合わせのときに初めてお会いしたんですが、そのときも緊張して、全然話せませんでした。でも、撮影現場ではいろいろ話しかけてくださって、サッカーの話もしました。それから、ある日江口さんが「手を出して目をつぶって」と言われたので、その通りにしたら手の上にセミが乗っていたんです。本当にビックリしました!

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2015.08.21(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央