バリバリとブッシュに分け入りヒョウを追う!

運転はアンディさんで、ヴシさんはボンネットの上に造り付けられたイスに座る。これは、アフリカンならではの視力の良さで動物を探してくれるため。

 夕方のサファリも盛りだくさんの内容だった。まずは小さな池のある場所へ。そこではゾウの群れが水浴びを楽しんでいた。母ゾウも子供たちと一緒に、池の中にゴロンとその巨体を転がしたりして涼んでいた。よく見るとゾウだけではなく、シロサイの親子も。ここは動物たちの避暑地といったところだろうか。仲よく涼を楽しんでいるように見えた。

連日出会う子供シリーズ(ついにシリーズ化、笑)。この日はゾウの子供が。母ゾウの後ろに隠れたこの子のほかに、同じ群れに数頭の子ゾウがいた。この写真は水に入る前なので身体が乾いているけれど、この後、水浴びを楽しんでいた。
こちらはシロサイの親子。ゾウと同じ池で水浴びを楽しんだばかり。母親は身体の半分が水に濡れて黒くなっていたが、子供のシロサイは水の中で一回転したようで(笑)、身体のほとんどが濡れていた。

 そして、最後は、またも大物を狙う。ネイチャーガイドのアンディさんが、「他の車がこのあたりで見かけたらしいからヒョウを探しに行きましょう」と、車を走らせる。珍しい動物を見つけたりすると、ネイチャーガイド同士が連絡を取り合って他の車を誘導したりする。私たちは、他の車がヒョウを見かけたという場所を目指していた。途中、その車とすれ違うと、すかさずアンディさんはあちらの車のガイドと情報を交換する。どうやら近いようだ。

今度はヒョウ! 車のすぐ横を悠然と歩いて行った。

 その車が去ってすぐの出来事だった。前方から1頭の動物が歩いてきた。ヒョウだ! 興奮する私たちを振り向きもせず、正面から車に近づいてきて、そのまますぐ横を通ってブッシュの中へと歩いて行った。

ブッシュの中まで追いかけていくと、鋭い目つきでこちらをチラ見! わわ、野性の目ヂカラはハンパじゃない!

 「追いかけましょう!」と、アンディさんは道を外れ、四輪駆動車でバリバリとブッシュをなぎ倒しながら車を走らせる。すると、ヒョウは、ブッシュの中からチラリとこちらに視線を投げた。「わわっ、眼光鋭くて野性の迫力!」。ワイルドすぎるほどの野性に触れたひとときだった。

午後のゲームドライブでは、テーブルの上にシャンパンも用意された。この日のゲストはジュースやコーヒーなどのソフトドリンクをチョイス。

 そんなヒョウを見送った後、今回はサバンナに予めテーブルが用意されていた。ロッジの他のスタッフが準備しておいてくれたのだ。しかも、冷えたシャンパンまであった! 今日見た動物たちの話をしながらの憩いのひとときだ。とくに、アメリカ人の新婚カップルの奥さんはゾウが大好きで、子ゾウをたくさん見ることができて大興奮。そんな話をサバンナで共有できることもゲームドライブの楽しみのひとつなのだった。

こちら、サバンナの女性用トイレセット。車にはトイレがないので、トイレ用バッグを持って少し離れた木陰で用を足す。トイレの後はミニスコップで土をかけ、使用済みのトイレットぺーバーは丸めて紙袋の中に入れて持ち帰る。手を消毒するためのジェルやクリームまで用意されていて完璧な内容!

2015.07.31(金)
文・撮影=たかせ藍沙