一日10時間のレッスンにも飽き足らない

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 3歳で始めたピアノに夢中になり、すぐに大きな才能を認められた。本人は努力家であることを自覚していないが、一日10時間はピアノの前でレッスンに励む。

「10時間といっても、僕にとってはあっと言う間に過ぎてしまうんです。10時間の中にも、遊びの時間というのがあって、そこでは自分の好きな曲を弾いたりして、ダラダラしている(笑)。リサイタルのための準備もしますが、ピアノに疲れたらまたピアノを弾くという具合に、一日中でも弾いていられるんです。何かを犠牲にしている感覚は全くないし、とにかくピアノを弾いていられれば幸せなので」

 2015年7月のロシア・ナショナル管弦楽団との共演では、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」を演奏する。指揮者のミハイル・プレトニョフから、直接指導を受けた。プレトニョフ自身もチャイコフスキー国際コンクール出身の名ピアニストで、牛田にとっては大先輩に当たる。

「新しい技術を教えていただくと、そのたびピアノで攻略できることが増えていくんです」

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2015.07.04(土)
文=小田島久恵
撮影=山本茂樹