季節限定のパイやパイ生地を使った生ケーキも

左:「マロンパイ」300円。
右:「桜パイ」300円(4月中の期間限定)。

 栗が丸ごと1個入った「マロンパイ」は、栗の風味が口いっぱいに広がる贅沢な味わい。

 季節限定の「桜パイ」の中身は、桜の風味のおからクリームとダークチェリー。桜の花びらの形が愛らしい。

 「アーモンドプードルの代わりに、クリームにおからを使いました」。アーモンドなど、木の実アレルギーに対応しようと考えたのだそうですが、日本人好みのまろやかな味に仕上がっています。その日の気分で焼いて登場する、色々なパイも楽しみ。

左:ひとつひとつ丁寧に手づくり。
右:焼き立ての「ミートパイ」。

 ジューシーな味わいの「ミートパイ」とスパイスの香り豊かな「カレーパイ」、そして、アンチョビを入れた「アボカドとチキンのパイ」「エビとオニオンのチリソースパイ」など、甘くないパイも色々。

左から、「カレーパイ」360円、「アボカドとチキンのパイ」390円、「ミートパイ」390円。

 「パンチがあって、後口が優しいようにフィリングを工夫しました」。国産の牛肉やミンチ肉を使い、野菜もたっぷり入っており、軽食として買い求めるファンが増えています。ワインやビールにも好相性。

 生ケーキにもパイ生地を使用。バナナとチョコを組み合わせた「バナナとピーカンナッツのチョコレートパイ」やベークドタイプの「濃厚チーズケーキ」、子供たちが大喜びする「チョコっくま」なども、ベースがパイ生地で、食感がサクサク。どれも大きいサイズですが、ここならではの優しい味わいと食感のケーキになっています。

左から、「バナナとピーカンナッツのチョコレートパイ」390円、「チェリーパイ」380円。

 パイ生地を使った焼き菓子も、ここらしい商品。

 ハート形の「パルミエ」は、プレーンとシナモンの2種類。パイ生地のサクサク感が堪能でき、紅茶やコーヒーによく合います。

 パイ生地のカップにアーモンドを詰めた「エンガーデナー」や「フロランタン」などは日持ちもするので、手土産におすすめ。ザクザクしたパイの食感が楽しめます。

左から、「フロランタン」130円、「パルミエ」プレーン、シナモン 各140円、「エンガーデナー」190円。

 ひとりで丁寧にお菓子づくりをする梶川さん。「カフェを併設して、焼き立てのパイ、できたてのケーキを食べてもらうのが夢。子供連れでゆっくりできる居心地の良いカフェにしたいですね。もっともっと色々なパイを創っていきたい」。パイをおやつとして気軽に楽しみましょう。

『AKASHI SWEETS Pie saQ。』
所在地 兵庫県明石市本町1丁目13-9
電話番号 078-939-6300
URL http://piesaq.com/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2015.04.12(日)
文・撮影=そおだよおこ