パーティー名物のバケツ・カクテルとは?

パーティー前のハード・リン。バケツをランプシェードにした露店がスタンバイ。

 夜が深まるにつれ、人々の数も膨れ上がり、パーティーも上がり調子に。砂浜に爆音が振動とともに響き、レーザー光線にブラックライト&ネオンカラーがぐるぐる、ぐるぐる。炎を振り回すパフォーマーも出没。そして名物のバケツ・カクテルがあちこちを回遊します。このバケツ・カクテル、プラスチックのバケツにウォッカやウィスキー、レッドブルなどをボトルごと差して売られていて、ちゃんぽんにして飲むのです。パーティー会場のビーチでは見ず知らずの人から回ってくることも。シラフなら眉をひそめそうな代物も、まぁいいかとなる自分がコワイ。

 翌日は撮影で早起きをしなくてはならなかったので、この日は早々に戻ることに。が、高台のバンガローに戻って、この部屋を選んだことを後悔するハメに……。パーティー会場の爆音が風に運ばれて、大音量で届くのです。エアコンなしの部屋では、窓を閉めるわけにもいかず、ハウスミュージックとトランス、そして誰かの雄たけびに包まれる夜。そしてまんじりともしないまま、空が白々と明るくなるまで、キープオン爆音。

パラソルやビーチベッドはなく、自分のパレオやバスタオルを敷くのがお約束。

 翌朝、徹夜のままハード・リンへ出ると、そこには果ててしまったパーティーピーポーが累々と……。まさに、祭りのあと。ちなみに、あとでわかったのですが、オンザビーチよりも内陸側のバンガローならば音が届かず、快適です。

ハード・リンの左側。このあたり、パーティー当日は爆音が予想されます……。

2015.03.14(土)
文・撮影=古関千恵子