#013 Ibiza Island
イビサ島(スペイン)

16世紀に建造されたダルト・ビラを丘の上にいただく、イビサ・タウン。(C) スペイン政府観光局

夏の間中、クラブは連日連夜お祭り騒ぎ

 バルセロナの沖に浮かぶバレアレス諸島のひとつ、イビサ島。

 572平方キロメートルの比較的大きな島の内陸部は、ところどころにオリーブの木々が緑を添える、起伏に富んだ丘陵地帯が広がっています。そして周囲は紺碧の地中海! 島の中心地イビサ・タウンの高台には、16世紀に建造された城塞都市ダルト・ビラが街を見守っています。美しい自然と中世の歴史香る街並み、そんなイビサ島は島全体が世界複合遺産に登録された、地球の宝なのです。

どのクラブでどのDJがプレイするかが滞在中の関心事。(C) スペイン政府観光局

 そんなイビサ島を目指す多くのツーリストのお目当ては、夏の間中、繰り広げられるクラブ・イベント。別名”パーティー・アイランド”と呼ばれるほど、連日連夜、お祭り騒ぎが続きます。

 イビサ・タウンの少し離れたエリアに点在する大箱の各クラブでは、世界で活躍するスターDJを招き、華麗かつ官能的にショー・アップ。集まるクラバーたちも負けじと、ぎりぎりの露出のセクシーな女性や“目立つが勝ち”な男性など、全力でアピールしてきます。イベントのなかでも有名なのが、泡まみれになる“フォーム(泡)・パーティー”や、びしょ濡れ必至の“ウォーター・パーティー”。いわゆる“パーティー・アニマル”さん達が、完全燃焼とばかりにハジケきります。

島の北に位置する隠れ家感たっぷりのベニラス・ビーチ。喧騒から逃れて、のんびりできます。

 パーティー目的でイビサへ訪れた場合、生活が昼夜逆転してしまうのがお決まり。日盛りを過ぎた頃にベッドから抜けだしてビーチへ出かけ、夏の遅い日没を迎えた後、午後10時ごろにディナー、体力温存のために仮眠をとってからクラブへ、そして朝まで踊り明かす。それがルーティーン。

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2014.07.05(土)
文・撮影=古関千恵子