#046 Mykonos Island
ミコノス島(ギリシャ)

イメージどおりのエーゲ海の風景が広がる島

ギリシャ正教の神父さんが石畳の道をゆく。ミコノスタウンにて。

 アテネの南東約150キロに浮かぶミコノス島は、「ザ・エーゲ海」と呼びたくなるほど、イメージどおりのエーゲ海の島です。

左:ミコノスタウンの細い路地を抜けると、ぱっと教会や海の眺めが開けます。それが楽しくて、喜んで道に迷ってしまうのです。
右:細い小路の脇にタベルナやショップが。道に迷い疲れたら、ちょっとブレイク。

 中心部のミコノスタウンは、窓枠やドアに塗られたブルーが差し色になった、真っ白な街。石畳の小路が入り組んで走るここでは、迷子が楽しい! 地図を見ずに、右に左に適当に曲がり、そこで出会う風景にドキドキする。同じ家の前を何度も通りすぎたり、狭い路地からぱっと視界が開けると、そこにエーゲ海を背景にしたギリシャ正教の真っ白な教会があったり。曲がり角の先にどんな風景が待っているのか、わくわくします。

ミコノス島のアイコン、5基の風車は記念撮影スポット。風が強い島でした。

 街歩きには、いろんな人との出会いも待っていたりします。

 手作りのアクセサリー店でひとつひとつ見ていると、「冬の間に作品を作りためるのよ」と店番の女の子。またCD店ではおじさんDJが自作のミックスCDをくれたことも。また、9月ながらに肌寒く感じる強風に「なんだか風が強いねぇ」とぼやくと、「それがミコノスさ」と、哲学者のようなおじいさん。ひとり旅で行ったのですが、そうした旅行者に慣れているのか、地元の人が気さくに声をかけてくれるのが、嬉しくなったりします。

2015.02.21(土)
文・撮影=古関千恵子