#010 Santorini Island
サントリーニ島(ギリシャ)
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いくつもの神話や伝説が残されたエーゲ海の島
紺碧のエーゲ海に浮かぶギリシャのサントリーニ島。
“エーゲ海”の響きには、どこか心ときめかせるものがあります。どことなく、神代の世界の扉が開かれているような。それを裏付けるかのように、エーゲ海の島々にはいくつものギリシャ神話や伝説が残されています。このサントリーニ島も、幻の大陸“アトランティス”ではないかと、目されている場所のひとつです。
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キクラデス諸島の南部に位置するサントリーニ島は、西側が欠けた上弦の三日月形をした火山島。度重なる噴火を経て、火山の上部が吹き飛び、カルデラの湾を抱くように陸地が残されたそう。島の西側(カルデラに面した側)は海抜300メートルの断崖絶壁、一方の東側にはいくつかのビーチもある地形になっています。
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滞在の拠点となるのは、中心地のフィラをはじめとする西側の町々。どこも、ごつごつした岩の断崖の上方を、白壁の洞窟型の住居がびっしりと埋め尽くしているのが町の基本形のもよう。リゾートも真っ白な洞窟型が多く、深い青をたたえたエーゲ海とのコントラストがパキッと映えています。穏やかな湾にはネア・カメニ、パレア・カメニの2つの島がぽかり。そんな風景の一画に真っ赤なブーゲンビリアが色を添えていたりすると、“ザッツ・エーゲ海!”と嬉しくなってしまいます。
2014.06.14(土)
文・撮影=古関千恵子