オーストラリアの海と白砂が織り成す 地球規模のアートワーク

＃009 Whitehaven Beach
ホワイトヘブンビーチ(オーストラリア)

ホワイトヘブンビーチのヒル・インレット。干潮時は青と白のマーブル模様がさらに強調されて美しさもアップ！ (C) Hamilton Island

ベストビーチを選ぶランキングでは常に上位をキープ

 オーストラリアの東海岸沖に張り出したグレートバリアリーフは、2600キロメートルを超える世界最長にして、世界遺産のサンゴ礁。そのリーフの連なりが宇宙からも確認できるというから驚きです。そんな壮大なスケールのグレートバリアリーフの中で、最も有名な存在といえばウィットサンデー諸島のホワイトヘブンビーチでしょう。

 トリップアドバイザーのトラベラーズチョイスやCNN.comなどで数々の賞に輝き、“世界のベストビーチ”的なランキングでは常に上位をキープしている、ホワイトヘブンビーチ。誰もが美しいと認めるその魅力は、清涼感のあるブルーの海と漂白したように真っ白なシリカサンドが織りなすマーブル模様。それが、潮が引くにつれ刻々と変化していくのです。青い海から白い砂が浮かびあがり、渦を巻き、混ざり合い、濃淡で模様を描いていく。その様子は、まるで青い海と白砂が形作る、地球規模のアート！ 

約6キロメートルのホワイトヘブンビーチ。その北端に、あのマーブル模様の入江があります。 (C) Hamilton Island

 このホワイトヘブンビーチが位置するのは、ウィットサンデー諸島で最大のウィットサンデー島。長さ約6キロメートルのホワイトヘブンビーチのうち、北端にある“ヒル・インレット”と呼ばれる入江が、その感動の舞台になります。

上陸もOK！ キュッキュッとなる鳴き砂です。ここは国立公園なので、砂やサンゴ、貝などの持ち帰りは厳禁。