共演女優と恋人としての雰囲気作り
――ファンとの握手会など、明らかに韓国とは違う活動についてはどのように思われましたか?
確かに、最初は韓国のファンとの距離の違いに驚きましたね。こんなにたくさん握手会をやるとは思わなかったですから(笑)。それに韓国は熱狂的なファンが多かったので、日本のファンの方の反応が静かだということにも驚きました。でも、それはファンの方々の思いやりだったようで、今では熱狂的に応援してくださるので、うれしいですね!
――映画『さよなら歌舞伎町』の出演経緯を教えてください。
まず、事務所にお話が来て、その後に面接のようなかたちで、廣木(隆一)監督にお会いしました。最初に、台本を読んだときは、韓国で出演した作品とはまったく違うテイストで、特に激しいラブシーンがあることには驚かされました。でも、廣木監督とスタッフさんとお話をするうちに、みなさんを信じてやってみようと決心しました。
――ラブシーンの相手がキム・ギドク監督作にも出演する演技派女優、イ・ウンウさんということでのプレッシャーは?
彼女は実力のある女優さんですから、生半可な気持ちで共演したら失礼になると思っていました。そんな僕の不安をウンウさんは察してくれたようで、本番で恋人同士の雰囲気を出すために、時間がないなか、一緒に食事をすることもありました。そこで、いろいろなアドバイスをしていただきました。そのおかげで、無事に終わらせることができました。
2014.12.19(金)
文=くれい響
撮影=三浦英絵