漫画家・おづまりこさんの新刊『ごきげんな40歳になりたい』は「40歳」がテーマ。念願の猫を飼い始めたり、旅に出たり、「40歳の身だしなみ」を考えたり、「40歳のお金の見直し」をしたり……前向きに変化を楽しむおづさんの40代ライフについてお聞きしました。


40歳になった途端、晴れやかな気持ちに

――40歳になる前は悩みがちだったそうですが、今振り返るとその理由はどういったものだったのでしょう。

 38歳くらいまでは結構気楽に生きていたのですが、39歳になった途端、「あれ、もうすぐ人生の中間地点!?」と焦りが出てきたんです。仕事は頑張ってきたけれども、ほかにもいろんなことができたんじゃないかなって……。それで39歳の1年間は、何をしたらいいのかわからなくなって、立ち止まってしまいました。

 自分より年上の方のエッセイを読んだり、ラジオを聞いたりするのが好きなので、40代に対してネガティブなイメージはなかったのですが、40歳という年齢をひとつの区切りのように捉えていたのでしょうね。本にも描きましたが、関西に戻ったり、猫を飼ったりするのも40歳前後にしたいと前々から考えていましたし、それくらいいろんな変化が起きる、重要な年齢なのだと思っていた気がします。

――その焦りはどうやって解消して、「ごきげんな40歳になりたい」というテーマにたどり着いたのですか。

 40歳になったら、それまで立ち止まっていたのが不思議なくらい、晴れやかな気持ちに切り替わりました。別に今からだって何でもできるし、悩んでいるのがもったいないな、と。それで、どういう40歳になりたいのか改めて考えて、自分のきげんを自分で取れるようになるのが、大人としてのひとつの目標だなって思ったんです。

――すてきな考え方ですね。本には、そのごきげんの取り方が多岐にわたって描かれていますが、題材選びで大事にしたことは?

 興味のあることはもちろんですが、今どうしたいのか、40歳という年齢を重視しました。衣食住を大事にすることと、自分を大事にすることのほかに、ラクをしたいという気持ちもあって(笑)。30代は意外と体当たりをしていたというか、多少の無理は平気かなと思って、結果、体調を崩してしまうことも多かったので。そんなに強くないことを自覚して、もう少し自分をラクさせてあげようというか。無理をせずに楽しくなれるのが一番なので、そういう気持ちで身の回りのものを選んだり、生活を変えたりしていることを伝えたいと思いました。

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